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ホーム > ようこそ知事室へ > 記者会見 > 2022年2月22日(火)

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知事記者会見

2022年2月22日(火)


知事発表項目(新型コロナウイルス感染症関連、三島駅南口東街区市街地再開発事業、静岡県立美術館 2022年4月「再始動/Restart」)
発表項目質問(新型コロナウイルス感染症関連、三島駅南口東街区市街地再開発事業)
幹事社質問(コロナ治療薬対策、北京五輪閉幕)
一般質問(新型コロナウイルス感染症関連)
一般質問(リニア中央新幹線)
一般質問(選抜高校野球選考、静岡県の推計人口、リニア中央新幹線)

知事発表項目(新型コロナウイルス感染症関連、三島駅南口東街区市街地再開発事業、静岡県立美術館 2022年4月「再始動/Restart」)

(知事)

それでは定例記者会見よろしくお願いいたします。

発表項目は大きく三つでございます。

まず、ワクチンの追加接種の推進についてでありますが、静岡県は、目下のところ新規の感染者数が依然として高い水準にございます。病院、高齢者施設、学校、保育施設でのクラスターは減って参りました。しかし、継続的に発生している状況であります。これらの施設の機能を維持するため、先週から静岡市内のもくせい会館に大規模接種会場を設けまして、2回目接種から6か月経過なさった医療・福祉・教育系のエッセンシャルワーカーを対象とした優先接種を開始いたしまして、接種券のない方でも受けております。その結果、もくせい会館会場では、2月28日までの予約枠が100パーセントになりまして、埋まりました。そのうち約7割がエッセンシャルワーカーの方々の予約となっております。明らかに多くのニーズがあるということでございまして、本日、焼津市役所大井川庁舎会場で、この同じような優先接種を行う、本日からスタートいたします。大井川庁舎会場におきましては、まだ、目下のところ、予約枠25パーセントということでございまして、予約がまだ十分に枠がございますので、場所も、東名高速道路の大井川焼津藤枝スマートインターチェンジから車で5分の距離にございますので、近隣市町だけでなくて、県西部、あるいは東部地区にお住まいのエッセンシャルワーカーの皆様にはぜひご活用いただきたいと存じます。県民の皆様におかれましては繰り返しのお願いで恐縮でございますけれども、今はワクチンの種類を問わず、ファイザーであれ、あるいはモデルナであれ、スピード重視で接種していただくことが重要であります。県民の皆さんにはぜひとも積極的な接種をご検討ください。お願いいたします。

二つ目は、後遺症の調査結果の公表についてでありますが、昨年12月から本年1月にかけまして、新型コロナウイルス感染症の後遺症の実態調査、アンケート調査をいたしましてその中心におりましたのが、後藤参事でありますので、すでに発表していますけれども改めてここで発表させていただきます。

よろしくお願いします。

(後藤参事)

皆さんこんにちは。健康福祉部の後藤でございます。いつもご報道大変ありがとうございます。それでは、1月31日で一旦集計を行いました、県民の皆さん向けのコロナ後遺症、国は、罹患後症状と最近申しておりますが、の調査の結果の概要をご説明申し上げます。県内在住で新型コロナウイルスに感染した後、4週間を過ぎても、症状が残っている方を対象にアンケートをお願いしましたところ、149人からアンケートの回答がございました。次お願いします。最も辛かった症状としましては、嗅覚、においの障害の方が2割、次いで脱毛と味覚障害の方が約1割という状況でした。次に、症状のうち、脱毛や、倦怠感、気分低下、集中力低下、睡眠障害、記憶障害等につきましては、最も重かった時と比べて、症状の改善が乏しく、現在も、4割程度の方に症状が残っているとの結果でございました。お仕事の状況につきましては、65パーセントの方がですね、後遺症により仕事への影響があったと回答されており、そのうち約4割ですね、こっから先の方が、退職や休職、転職等、仕事内容の大幅な変更があったということであり、大変厳しい状況が浮かび上がっているところです。また、医療機関への受診の状況につきましては、回答された方の4割が、受診したということでしたが、一方受診しなかった方のうち、約5割ですね、が、受診先が分かりにくかったといったご意見がございました。今後、後遺症の方の診療ができる医療機関の周知の必要性が改めてわかりました。同時に行いました医療機関、県内全医療機関を対象とした後遺症の診療の状況調査、その結果、診療可能とお答えいただいた17の医療機関につきまして、県のホームページで公表して参ります。受診する際のご参考に、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(知事)

どうも、後藤参事ありがとうございました。

それでは続きまして二つ目の発表項目でございます。三島駅南口、出て左側にある、駐車場のところでございますが、東街区と称しておりますが、ここの再開発事業につきまして、私は、地下水へのダメージがどうなのか。あるいは、100メートル近い、高層のマンションを建てられるということで、耐震性は大丈夫か、景観はどうか等々、大変高い関心を持っておりました。それ、そしてこの度ですね三島駅南口東街区市街地再開発事業の施行者となる地権者等で構成される再開発組合の設立認可申請書が、その準備組合から三島市と、沼津土木事務所を経て、2月10日木曜日に、本庁の担当課、景観まちづくり課の方に提出されました。現在担当課におきまして申請書の審査を行っているところであります。この技術的基準の審査におきまして、その根拠を確認しなければなりません。そこで、2月18日、先週金曜日に準備組合と、三島市に対しまして、基本設計書等、必要な資料の提出を文書で求めました。目下のところ、まだ回答がございません。本事業につきましては、市民から、私もそうですけれども、地下水、地盤の安全性、構造物の耐震性、景観等を懸念する声が上がっておりました。地域の皆様の安全のためにも慎重に審査を行っていきたいというふうに思っております。組合設立認可を承認するには、法律で定められた技術的基準に合致していることが確認されねばなりません。この確認に必要な資料の提出を求めているということでございます。

それから、三つ目の発表項目でございますけれども、県立美術館、昨年の9月6日から半年間、工事休館をしておりました。この県立美術館4月2日から再始動、リスタートをいたします。この東日本大震災時に、つり天井の落下が多発いたしまして、平成25年度の建築基準法改正によって、つり天井等の対策が必要となったために、エントランスホールの天井について、ワイヤーによる落下防止工事を行いました。また展示の内容に合わせてこの光を調整できるLED照明に更新したほか、展示室の移動壁の塗り替え、あるいはエレベーターの更新等の工事を行ったところでございます。来年度は美術館展示の裏側を見せる、「大展示室展」を皮切りにいたしまして、6月からは、中国の秦の始皇帝、また漢の時代にもかかるんでしょうか。「兵馬俑と古代中国」展、9月からは江戸時代の風景表現の「絶景を描く」展、11月からは現代美術アーティストである、「鴻池朋子展」、来年2月から明治以降の日本画の隠れた名品など、「近代の誘惑」の五つの展覧会を開催するという盛りだくさんの、プログラムになっております。また4月の1日から当館の所蔵品を、ウェブ上で楽しめる県立美術館デジタルアーカイブをホームページ上で公開いたします。これは地獄門(正しくは、「地獄の門」)の一部ですね、上の方の一部であります。ロダンの作品でありますが、このこうした地獄門(正しくは、「地獄の門」)をさまざまな角度から見られる、3D画像や重要文化財である池大雅の作品の高精細画像など、県立美術館が所蔵する作品をデジタル化いたしまして、検索システムを一新いたしました。その他、有名作家と館長先生との対談、またドローン映像など、魅力に満ちたものでございます。

これをご覧になり、なって、来館して、実物を体感したいと。こういう思いとか、あるいは当館の所蔵品、2,700点くらいございますけれども、その質の高さの認識を高めていただければと存じます。県立美術館ではアフターコロナに向けまして、デジタル社会に主体的に関わっていくと同時に、改めて本物との出会いを五感で感じていただける、リアルな体験の場を提供するデジタルとリアルの融合を図っていきたいと考えております。今日は学芸員のお1人が来られてますので、何か補足的にご説明いただければと存じます。よろしくお願いします。

(植松学芸員)

県立美術館の植松でございます。よろしくお願いいたします。兵馬俑と古代中国展は、日中国交正常化50周年を記念しまして開催いたします。秦漢時代の遺産約200点が紹介されまして、そのうち24点が国家一級文物に相当します。また半数近くが、日本初出品となります。こちらの展覧会では、兵馬俑の時代による変遷ですとか、秦と漢の都は中国の西の方に位置しますけれども、さらに西方との交流、そういったものを展示でご紹介いたします。

(知事)

どうも植松先生ありがとうございました。兵馬俑ってのはご覧なった人いますか。私は見たことがありますけれども、実物大で一つ一つのこの兵士の表情が違うんですね。ですから、一種の彫刻でありますが、これ、それ以前の時代にありませんわね。それ以後の時代漢から隋、唐を経て、今に至るまで、そういうのはないんじゃないでしょうか。なぜあれがあったんでしょうね。

(植松学芸員)

失礼いたします。始皇帝陵のところに埋蔵されていた兵馬俑が最も有名なもので、等身大のサイズをしているんですけれども、それ以前の春秋戦国時代やそのあとの漢の時代にも、兵馬俑は製作されております。ただですね、そちらの兵馬俑は等身大ではなくてやや小ぶりのものとなっておりますので、そういった時代の移り変わりと、兵馬俑を作る人々の考え方、目的の違いというのも、展示でご覧いただけるかと思います。

(知事)

私今、植松さんがおっしゃったようにですね、兵馬俑には深い関心を持っておりまして、西方との影響があるとおっしゃいましたけれども、ああいうその人間の等身大のものを作るというのは、ギリシャで始まったわけですね。ギリシャの文化の影響を受けたアレクサンダー大王さんが、東方に遠征されて、ガンダーラの美術、いわゆる仏像が作られたと。もうそれまで仏像なんてありませんから。その影響を受けてるんじゃないかというふうに言う人がいますね。バレンシアっていう本がありますけれども、秦の始皇帝のお母さんが、アレクサンダー大王の、多くのお妃の1人であったというふうなですね、仮説も出されたりもしておりまして、その後埋葬をされるのが、いわゆる唐三彩みたいなものになってきます。日本のはにわのような感じだったんですけど、全然違いますね。だから、あれは本当に不思議なもので、もうぜひ皆様方も、秦の始皇帝のお墓自体を暴くことができないわけですね。水銀で囲まれてるから、それを取ると、毒が出ますので、暴かれない。しかし兵馬俑をそれ自体はですね、戦後に発見されまして、世界の話題をさらっていると。それが日本に来るということでございまして、植松先生の、恐らくそのときにですね、たまたまいらっしゃれば解説もいただけるんじゃないかと。大変楽しみにしているところであります。以上私の方からの報告であります。




発表項目質問(新型コロナウイルス感染症関連、三島駅南口東街区市街地再開発事業)

(幹事社)

ありがとうございます。幹事社の日経新聞です。よろしくお願いします。はい。幹事社から今の発表項目についてちょっと1点お尋ねしたいんですけれども、コロナの後遺症の調査に関しましては、確か新年度の2022年度の当初予算の方でも、実態調査という形で新規事業で確か計上されていらっしゃったかと思うんですけれども、今回のアンケート調査を踏まえてですね、今後県内の医療体制とか、県民への啓発等ですね、どういうふうに事業進めて生かしていかれたいかお願いします。

(知事)

今後藤参事の方からも、一部それに関連してご説明申し上げましたけれども、後遺症があると。だけどどうしていいか分からないっていう人がいらっしゃるということなのでですね、後遺症に関するご相談、あるいは治療にですね、相談に預かれるところを広く広報していくということで、なるべく早く、苦しみからですね逃れる、そういうその環境を作っていきたいというふうに考えております。

(幹事社)

ただいまの知事の冒頭発言と発表項目について質問のある社がいらっしゃればお願いします。

(記者)

静岡新聞です。今三島駅南口東街区再開発事業について、知事の方から、組合の設立の認可を今進めているということで資料を取り寄せているということなんですけども、知事これまで景観であるとか耐震性、地下水のことについてちょっと懸念のことを言っていたとおっしゃっていたんですが、現時点における、この再開発事業についての知事のお考えというか評価に関してはどのようなものなのかをお聞かせください。

(知事)

三島の財産は、何といいましても水の都に関わることで、このNHK等でもですね源兵衛川の汚れた姿が一新して、それが水資源だとか、あるいはさまざまないわゆるかんがい遺産だとかですね。30を超す、その賞に輝いてるんですね。それは皆、地下水絡みのことでございまして、それを、このちゃんとクリアできてるのかどうかというのは、深い関心を持っております。当初、いろんな計画が出されておりましたけれども、気がつけば、大変、高層なですねマンションを造るということで、その基礎がどうなってるのかというのは大変関心のあるところであります。従ってそれは基礎設計書(正しくは、「基本設計書」)を見なければ分かりません。また基礎設計書(正しくは、「基本設計書」)を見る力のある方に見せなければならんというふうに思ってるわけですね。ですからこれを、今回、申請書が来ましたけれども、その申請書で、基準に合致してるというふうに書かれていても、そのベースになっている設計書がですね、なければ、どういうふうに合致してるのかどうかというのが分かりませんので、それを要求したということでございます。

(記者)

そうすると、今、正式な手続きで申請書が来て、その中で、県としては一旦止めている状況ってことになるんですかね

(知事)

いえいえ、もうこれは来たらですね、審査をして、しかるべくお返事差し上げなくちゃならないと、それで準備組合が正式な組合になるということになりますんでね、非常に重要な手続きであります。われわれは、それを一定の期間審査する権限をいただいておりますので、これを審査するのに必要な書類、設計書をですね、公のものにしていただきたいというふうに思っております。

(記者)

ありがとうございます。

(幹事社)

その他はおありですか。

(記者)

静岡第一テレビと申します。関連で一つ伺わせてください。

ちょっと今の時点で不勉強で申し訳ないんですけれども、その点しかるべき審査という中に、景観ということも気にされてましたけれども、この辺りってのはどのような審査をされて、どう評価していくんでしょうか。

(知事)

はい、これは地域住民の方たちから上がってる懸念の一つが景観なわけですね。しかも、三島はガーデンシティとしてのアイデンティティを作ろうと、豊岡さんのもとでなさってきております。駅のところに大きな建物が建つと、富士山の景観を阻害するという声も聞こえてきておりますので、そうした事柄につきまして、やっぱりわれわれとしても、審査項目の一つにしたいというふうに思っております。

私一番大切なのはですね、安全性であって、どのような基礎を作られるのか。もし、いわゆる、私の聞いてるところではベタ基礎にされるそうでありますけれども、ベタ基礎にするにしてもですね、高層なので、耐震性は確保できてるのかですね。あるいは、岩盤はもう本当に安定してるのか。何しろ溶岩が固まったところでありますので、あちらこちらに穴が開いてるに違いなくて、そしてしかも、三島には1メートルとか3メートルのですね、井戸があります。ですから、もう自噴してるところがたくさんあるわけですね。そうしたすぐ近くに、それなりの基礎を作ってその上に巨大な大きな建物を建てるということでありますから、その基礎の地下水の調査とか、それからまた耐震性というのは、これは水の都としての、また水の大切さというものによって、いろいろな賞に輝いている三島市でございますので、これを台無しにすることがないっていうこと。また一旦そこに人がお住まいになられると、安全であるかどうかということにつきまして、きちっと前もって調査をしておかなくちゃいかんと、審査をしておかなくちゃいけないと。申請書はですね、一応そういう基準は全部満たしてるという形で書かれてるんですけども、そのベースになっている設計書がないということが分かりまして。ですから、これを要求して私たちの手に求めて、まず、それを公共のものにしてからですね、多くの人のご判断をいただいて、しかるべき専門家のご判断をいただいて、そして、審査の結論を出したいと、こういう段取りを考えております。




幹事社質問(コロナ治療薬対策、北京五輪閉幕)

(幹事社)

それでは、次に幹事社質問に移らせていただきたいと思います。

幹事社からは、大きく2点ありまして、一つはコロナ治療薬についてです。まん延防止措置が延長されまして、高齢者や基礎疾患を持たれてる県民の方も多いと思うんですけれども、そういった方々の重症化防止の観点からですね、経口治療薬について、知事にお尋ねしたいと思います。県内ではアメリカのメルク製がすでに実用化されていると思うんですけれども、とは言ってもその処方に同意書が必要であったりですね、例えば初期の段階では軽症とか無症状にも見えやすいといったような幾つものハードルがあってですね、新薬の使用になかなか慎重になっているという実態があるというふうに伺っております。

こういった状況の中で、行政として、例えば通知を出すなり何なりなんですけれども、処方をですね、促進しやすくするというような発想考えはおありか、知事のお考えを。

(知事)

はい。非常に重要なご質問でございます。

今のご質問は、この経口治療薬、最近、メルク、MSDですね、Merck Sharp & Dohme、正式名称でございますけれども、そこのラゲブリオという経口薬についてのご質問だと思いますが。他にですね、ファイザーのパキロビッドパックっていうのもございます。

これにつきまして、お医者さんのですね、後藤さんの方からどういう問題があるのかということについて、正確にご説明を差し上げたいと思いますのでお聞きください。

(健康福祉部後藤参事)

健康福祉部の後藤でございます。

ラゲブリオ、MSD社のラゲブリオにつきましては、現在県内でも多く処方されています。基本的に、この薬は特例承認でございますので、この治療薬ラゲブリオを処方するかどうかは、診察した医師の判断となりますが、重症化因子、60歳以上(正しくは、「61歳以上」)でありますとか、基礎疾患でありますとか、そういった基礎的な疾患の病名とかですね、そういったことを含めた重症化因子の一覧表を含めた通知を出してですね、対象となる方がいらっしゃったら、処方をお願いするように、まず処方するために、登録医療機関になることをお勧めしているところです。

そして、5日以内、発症後5日以内の早期に投与することが、ウイルスの増殖を抑えて重症化を抑えると、そういった薬理作用機序でございますので、なるべく診断していただいた先生から早期に処方をしていただくために、登録医療機関、登録薬局を増やしている、そういうところでございます。

このため発熱等診療医療機関に加えまして、クラスターが、あるいは利用者の高齢者の方の感染が多く発生しています、介護老人保健施設や高齢者施設の委託を受けている嘱託医の先生方にも登録医になっていただくことを繰り返し働きかけておりますし、そういった先生が処方するお薬を置いてある近くの薬局様に関しても、登録薬局になることを働きかけておりまして、2月19日現在で県内の787の医療機関で処方可能となっています。

もう一つですね、パキロビッドパックといった薬も、ファイザー社のものが特例承認されています。これも同じように同意書等が必要になってまいりますが、あと、併用禁忌の薬剤が非常に多いといったラゲブリオにはない、少しハードルがございますので、現在国の方ではですね、コロナ患者様の受入医療機関に限って処方可能というふうに、2月27日までは設定しているところです。

しかしながら、それ以降にですね、幅広く登録医療機関、登録薬局の設定ができるようになればですね、今後申請の準備が進められているというふうに聞いています塩野義製薬の経口内服治療薬ですね、それも含めて、幅広い医療機関で処方が可能となりますように、今後とも県としては進めてまいります。

以上でございます。

(幹事社)

塩野義の薬もどんどん入ってきますんで、県としてもしっかりと体制を整えると、そういうことですね。

(知事)

はい。

(幹事社)

分かりました。

2点目がですね、北京オリンピックについてなんですけれども、東京オリンピックに次いでですね、やっぱりこのコロナ禍の中でのオリンピックというものが、今回閉幕を迎えましたわけですけれども、県内からも、県内にゆかりのある選手もですね、例えばスキーフリースタイルとか、スノーボードなんかでですね、出場されたと伺ってます。

こういったことで、知事からのご感想があれば、よろしくお願いいたします。

(知事)

はい。昨日(正しくは、「ー昨日」)、閉幕いたしまして、本県、雪が降りませんので、冬季オリンピックは、比較的縁が薄いということだったわけですけれども。今おっしゃったようなですね、モーグルの杉本幸祐選手、この方袋井ご出身ですが、万能のスポーツマンですね。それがモーグルに集中されて、良い成績を収められたんですけれども、例えば杉本選手決勝1回目で2位になってるんですね。ところが、何ですか、スティック(正しくは、「ストック」)ですか、あれ折れたりですね、そして結果的にですね、入賞あと一歩の9位だったと。

それからもう1人ですね、掛川市在住の三木つばき選手でございますけれども、三木選手は予選3位、また、冬季五輪としては本県勢初のメダル獲得が大いに期待されるほどの有力選手でございましたけれども、入賞まであと一歩という9位の成績を収められた、世界第9番目ということでございます。

こうした選手がですね、いらしたということは、大変な本県にとっての励みでもありますし、雪の降ることがなくて温暖であるってことが、本県の特徴でございますけれども、このスキーとかスノーボードとかっていう冬季の種目はハンディキャップがあります。しかしながら、この2人ともですね、当初からメダルが期待されるほどの有望選手だったわけですね。こうした不断の努力で、オリンピック出場を果たされて、9位まで、1桁のところまでですね、持ってこられたってことは誠にもって敬意に値するということで喜んでいるということでございます。

(幹事社)

その他、質問ありましたらよろしくお願いします。




一般質問(新型コロナウイルス感染症関連)

(記者)

静岡朝日テレビと申します。

コロナ関連なんですけれども、まん延防止の延長が2週間となりました。一方で県内の感染者数の減少のペースは非常にゆっくりとしたものです。知事は後2週間弱で、この本県のまん延防止を解除できるとお考えでしょうか。

(知事)

これは極めて難しい判断になります。ただ、急激に減らないわけですね。前のデルタ株と比べて、3倍ぐらいの感染力を持っているということなんですね。ですから数、感染者の数が多いという状況が続いて。一番心配してるのは、医療提供体制、これを保持できるかどうかということでございます。目下のところ、まだですね、この6日までは様子を見ようというふうに思っておりますが、もちろん、どうするかという判断をするには、専門家の先生のご意見を賜って、その上で判断をするということになります。ただ、このまん延防止重点措置、これが効力を発揮したその日からですね、人流が大きく落ち込みました。メッセージ性が非常に高いなというそういう実感はございます。

何とか春休みに入る前にですね、これを抑え込みたいということで、県民の皆様方のご協力を切にお願いするという、今はそういう状況でございます。

(記者)

ありがとうございます。

あともう一つなんですけれども、来月から県内でも子どもへのワクチン接種が本格化します。現状ではワクチンを打っても感染することや、子供の重症化率が非常に低いことから、副反応などへのリスクを考えると、子どもへの接種には賛否両論があるのが現状なんですが、知事としては子どもへの接種これどうお考えでしょう。

(知事)

これは賛否両論があるっていうのはその通りだというふうには思っております。ご家庭によって、何て言いますか、基礎疾患のあるおじいちゃん、おばあちゃんがいらしたりですね、そうした方にお子様が感染して、うつしてそして重症化するというようなことがあってはいけないということは、誰にも分かるような話ですね。また、小さな子どもさんに打つってことは、一応承認されてますけれども、慎重でなくちゃならんという意見もあることは間違いありません。

今われわれ、よくここで、先ほども後藤参事に登場してもらってますけど、後藤さんは小児科医なんですね。ですから、後藤参事の言われることを私は極めて高く評価しておりまして、この点について、後藤参事が今どう考えてらっしゃるのかお聞きしてよろしいですか。

はい。

(健康福祉部後藤参事)

何度もすみません、後藤でございます。

5歳から11歳の新型コロナワクチンにつきまして、国内県内、賛否両論がある、諸外国でも、一律の接種は行ってないというふうに聞いています。ある一定数ですね、5から11歳のお子さんの中に、心臓の生まれ持ってのご病気でありますとか、神経系や肺の割と重い病気の方がいらっしゃいます。そうした方は、普通の風邪をひいてもですね、重い状態になって入院を繰り返すというお子さん、私何人も実際の臨床の場で見てまいりました。

コロナウイルスも呼吸器感染症ですので、そういったハンディを持ったお子様に関しましては、やはり罹ると入院になることも多く、ご家族も大変心配するということで、そういったハンデを持っているお子様に関しましては、主治医が必ずいらっしゃいますので、主治医と相談の上、できたら接種をお願いした方がいいというふうに考えています。

しかしながら、風邪を引いてもですね、全く入院することもなくですね、今まで暮らしてきたお子さんに関しまして、接種が必要かどうかということですね。実際に5から11歳の方で、重症化する方がほとんどいらっしゃらないという事実は諸外国でも国内でも、すでにオミクロン株の状況では判明しています。先ほど知事がおっしゃったように、ご家族で高齢の方で、先ほど申し上げた基礎疾患があったり、がんの治療中であったり、免疫力が低下していてですね、そういったおじいちゃんおばあちゃんにうつしたくないと、そのお子様ご本人が判断して、だから僕はワクチンを打つよという、子供にも必ず意思があります。その意思を尊重して、接種する場合もあると思います。それはご家族でよく相談していただいて、小児科の先生とも相談して、健康な風邪を引いても入院しないお子さんに関しての接種をどうするかということは、各ご家庭でよくご相談してですね、小さい頃にかかった、近所のかかりつけの小児科の先生とも相談してお決めいただきたいというふうに考えています。

子供さんもご家族も双方納得して、接種することが必要であるというふうに考えています。私からは以上です。

(知事)

どうもありがとうございました。これに関してございますか。

よろしいですか。

(戦略監)

今の質問以外で、他にはどうでしょう。

(記者)

読売新聞といいます。

コロナの死者の情報公開について質問です。県は、これまでですね、遺族の意向だからという理由で、基礎疾患の有無ですとか、県民に、われわれ、われわれが考える、県民にとって必要な情報を公表していないケースが今年に入って9割あります。静岡市さんは、個人が特定できない範囲を自分たちで検討されて、遺族の同意を得ずに公表するように、今月、改めたというふうに聞いてます。

静岡市でできるんで、県でもできると思うんですが、県は、今後も、死者の例えば、基礎疾患の有無とかですね、そういった情報も発表しないのか、まず、伺います。

(知事)

なかなか難しい質問ですが、個人情報というのはとても大切ですね。

今、静岡県全体で8万人弱、これまで感染されて、300人ぐらい亡くなってらっしゃるわけですね。1人2人亡くなって、その人と基礎疾患との関係があると個人が特定されますので問題ですけども、どういう基礎疾患を持っていれば、いわば、重症化、かつ、その死亡に至るかどうかと、いうことについては、やっぱり知見が必要ですね。ですから、個人にご迷惑がかからない形でですね、統計上、そういうものを知ってることが必要ではないかというふうに私は思います。

ですから、日本で、今、全体で、四百数十万、8万人ぐらいの方が亡くなってるわけですね。そうした中で基礎疾患を持ってらっしゃる方、どういう基礎疾患の場合に、このコロナで大きなダメージを受けやすいのかと、いうことは、当然、これは大事な情報だと思いますので、そして、もし基礎疾患を持ってらっしゃる方でもですね、一般に基礎疾患といってもいろいろとあると思いますから、その点、特段、今、これを秘密にするべき理由がですね、ないならば、少し検討してですね、広く基礎疾患とコロナとの関係について、情報共有した方がいいんじゃないかと、いうふうに思いますが。

(記者)

一般の県民からするとですね、そういうその統計で、まとめ、例えば、何百人死者がいて、そのうち何人がこうだったというようなことも重要なんですけど、やっぱ、日々のニュースで、例えば、80歳代の男性が、例えば、高血圧の方がお亡くなりになったというようなニュースを聞くと、その似た境遇の方とかですね、あるいは家族の方なんかは、より一層気をつけようと思うでしょうし、やっぱ、啓発につながると思うので、当然、住所まで、例えば、市町村は隠すとかっていうのをよく他の県でもやってますんで、居住地は県内で、例えば、もう、丸めて、それ以外の情報を、もう少し、やっぱ、積極的に公表した方がいいと思うんですけど、そのあたりどうでしょう。

(知事)

今おっしゃってるところにも答えが出てますね。

特定して、その方を、云々ではなくてですね、こういう基礎疾患を持ってる人が、一番多く、コロナで大きなダメージを受けやすいと、いうようなことがある程度いえるならですね、これは知ってた方がいいですよね。高血圧なのか、あるいは別の病気なのか、そういうのがあると思います。ですから、統計上、こういう基礎疾患と、コロナ禍との関係があると、いうようなことがいえるかどうか、ちょっと検討してですね、どうしても困るって人もいらっしゃるでしょうから、そうした方に、ご迷惑がかからない形で、重要な情報だと僕は思いますよ。あなたがおっしゃったように。ですから、公表の方向でですね、できる、もう、段階になってるんではないかと思いますね。

(記者)

それはここ毎日のニュースで、例えば、死者が5人いたときに、この5人の方は、どういう方なのかっていうのが、われわれは知りたいっていうふうに、われわれというか、私は知りたいんですけど、その基礎疾患の有無というところはずっと非公表なってるんですね。で、その日々のニュースの、例えば、5人であれば、その5人の方がどうだったのかっていうのを公表してもらえないかっていう質問なんですけど。

(知事)

なるほど。

これは、今、やってなかったら、やってなかった理由があるに違いありませんのでね、そこ明確にして。今。答えられますか。答えていただきます。

(山梨部長)

健康福祉部の山梨でございます。

ただいまご質問いただきました、死亡された方の基礎疾患の有無について、公表してない理由でございますけれども、何度も申し上げてると存じますけれども、ご家族にですね、一応、個人情報の公表については、ご確認を取ってご家族からご承認がいただける、ご了解がいただけた限りにおいては、公表することにしておりますので、今、ご家族のご承認が得られないものについては、基本的には公表を差し控えるということでやらせていただいております。

(記者)

ごめんなさい。その家族の同意っていうのは、必要なんですか、そもそも。

(山梨部長)

個人情報ですので、やはり個人情報をどう公表するかどうかについては、基本的には本人同意だと思うんですけど、亡くなられて本人の同意取れないわけですから、ご家族からの同意は取る必要があるのではないかというふうには考えています。

(記者)

県の条例で、死者の情報って個人情報なんですか。

(山梨部長)

すいません、そこは私も承知してないですけど、何年かは、個人情報に該当するように記憶してましたが。

(記者)

生存する個人のことだと思うんですけど。亡くなられた人の情報ってのはそもそも、条例上、個人情報じゃないと思うんですけど。

(山梨部長)

そこはすいません。確認します。

(記者)

もう一つは、われわれも別に、例えば住所とかですね、氏名とか、そういう個人情報を公表して欲しいと言ってるわけではなくて、年代、例えば、別に81歳じゃなくても80歳代でも結構ですし、何ていうんでしょう、その加工してですね、匿名に加工して、個人の特定が容易でないような情報にして公表してくださいっていうふうに、以前から求めてると思うんですけど、その加工しても、それでも個人が特定できるっていうふうに考えてらっしゃるんでしょうか。

(山梨部長)

今はですね、死亡されてる方が多数出てますので、おっしゃる通りだと思いますけれども、ただ、コロナの死亡者に関して、いつも、今のような大人数の方が発生してるわけではありません。

当然、コロナがそう盛んでなかった時には、1人亡くなる2人亡くなるというような事例もございましたし、その場合は、特定される恐れがあると思いますよ。ですので、そこはやはり個人情報として守るべきだというふうに考えます。

(記者)

あのですね、皆さんの仕事は、個人を特定できないように、知恵を絞って加工して公表することが仕事であって、その遺族の同意を盾にですね、責任逃れなんですよ、完全に。もう、他の、他県はですね、それをきちんと工夫されて、公表されてるところが多いわけですよ。静岡県は、もうずっと知恵も絞らず、何もせずですね、ただ、非公表非公表ってやってるだけなんで、もう少しちゃんと仕事した方がいいんじゃないですか。

(山梨部長)

先ほど、先ほど知事から申し上げたように、疫学的に、死因を皆様にお知らせする必要がある場合、それについては、知事から申し上げたように、公表の形を考えて、公表していく方向で検討します。

ただ、今、言われている、個人の亡くなられた方が何歳の方で、基礎疾患があるかどうかっていうのが、直接、その感染拡大の防止に、直接的に役立っているのかというところは、多少疑問がございます。ですので、そこまで公表しなければならないというふうには、私は個人的には考えていません。

ただ、先ほど、繰り返しになって失礼ですけど、知事が申し上げたように、疫学的に考えて、そういう情報を提供することによって、皆様が注意をより一層していただけるような、そういう情報の提供の仕方というのは、おっしゃられるように考えられますので、そういう方法では対応していきたいと思います。

(記者)

感染の拡大防止につながらないっていうのは、おかしいと思いますよ。だって、いろんな対策をされてるわけですよね、県も予算使って。でも、情報公開なんてタダでできるんですから。お金もかからないですし、そんな、みんなに強い啓発を一発の情報で与えられるわけはないんでですね、きちんと、例えば、さっき申し上げたように80代のこういう方が亡くなられたって聞いたら、似た境遇の方たちは必ず気をつけようと思う方がいるわけですから、そういう小さいことの積み重ねだと思うんで、その直接的につながらないっていうふうにおっしゃるんであれば、県の施策は全部直接的につながってるんですかね。

(知事)

どうも、いい質問ありがとうございます。

これはですね、今、議論が分かれてるようですので、早速、専門の先生にもお聞きしながら、少しく死者が高齢者など増えてますし、基礎疾患との関係は関心のあるところであると、多くの方々にとってですね。何らかの基礎疾患を持ってる人、それなりにいますから、高齢者になれば。ですから、関心が高いってことがよくわかりましたので、即検討するようにして、次の、場合によっては、後藤参事の定期的な会見の時にでもですね、考え方をお示しすると、いうふうにさせてください。はい。

山梨君、どうもありがとうございました。

(戦略監)

他にはどうでしょうか。




一般質問(リニア中央新幹線)

(記者)

静岡新聞です。リニアの関連で一つだけお願いします。

先日、山梨県の長崎知事がですね、リニアの先行開業について議論していくべきだというお考えを報道機関の取材でお答えになってました。それに対して、JR東海の金子社長がですね、品川・甲府間の先行開業についてですけども、追加の設備投資がいるということで、否定的な考えを示されました。川勝知事は、以前から先行開業を持論とされてると思いますけれども、その点、受止めとですね、あと、お考えに変化がないのかということを確認させてもらえればと思います。

(知事)

長崎知事さんの言われることはもっともだと思いますね。

もともと宮崎で始まった実験線が、これが山梨に持ってこられたと。山梨の甲府から東京の方面に向かって、実験線が作られて、この実験線はそのままですね、やがて、これを実用にするという、そういう実験線ですね。単なる実験線ではなくて、それを延伸していくと、品川まで延伸していけば、これがそのまま普通に使えると。たくさんの人が乗ってます。私も、もう20年以上前に、その実験線に乗せていただいておりましてね。ですから、もう、これは、甲府から西の方に行くというのは後から決まって、そのルートも、たくさんあってですね。しかしながら、甲府からこの品川の方向に行くっていうルートについては、何かルートの、何て言いましょうか、選択肢っていうのが提供されたことがないと思います。そして、甲府の方たちにとって、また東京の人たちにとって、この甲府というのは、今、純流入が、唯一ですね、われわれ4県の中で、山梨県、純入になりましたね人口流入で。うん。そういうことでそちらに来た人もいらっしゃるわけじゃないですか。

一方、山梨県というのは、雪に閉ざされて、1回、三日三晩、陸の孤島になったこともあります。それが、もしも、そういう地下鉄ですから、リニアができていればですね、脱出することができるし、救出することができたというメリットもあります。飛行場もない、高規格のいわゆる鉄道がないということで、雪が降ると、あずさも走らないし、高速道路も遮断されるということですから、山梨県知事さんの言ってらっしゃることも首尾一貫してですね、今までの知事さんと。この山梨から東京へと、いうのを。私は、実は山梨・東京はですね、これはあずさはJR東日本じゃないでしょうか。JR東日本の方が困るかなと思って、JR東日本の社長さんところに行きまして困られますかって言ったら構わんよと。もう二つ返事でですね、言われました。ですから、競合して困られるかなと一瞬思ったんです。そんなことを全く考えられてないのは、さすがJR東日本。全然、JR東海と社風が違うなとも思った次第です。昔の松田さんという人が社長の時に非常に懇意にしていましたけれども、非常に思い切ったことをされる方でですね、そういう意味で、JR東日本も別に迷惑をされないと。そして、今、そういう方向でやってきて、しかしながらですね、丹沢をどう抜くかってのは難しい問題だと思います。

高速道路をいわゆる中日本が、今、やっておられる新東名ですね、あれも軟弱土質にぶつかってですね、予定通り全くいかないってことで、神奈川に出る開業がですね、全通、全面開通が遅れる段階でありますが。従って、この大月から関東平野に出る、その間の工事は決して簡単ではないと思いますけれども、しかしながら、南アルプスを掘るよりはですね、その意味では、チャレンジングな仕事ではないかと思いますね。関東平野はある意味で、地質構造は、関東ローム層ですから、富士山が噴火しできた地層なのでですね、あちらこちらに空洞があるかもしれませんけれども、それは克服可能なものであろうと。東京に近くなると、たくさんの地下鉄が走っております。従って、それは可能だということでですね。そして、しかもターミナル機能が、甲府にしかないわけですね、今のところ。で、甲府に行って、実験線に乗られると運転手はいません、リニアには。全部、このコンピューター操作で、往復したりするわけです。ですから、そういう機能を甲府が持ってるのでですね、もし、品川ができなくてでもですね、途中まで行って、こう乗るというようなことができますから。ほんで、また、商業用にすれば、いろんな意味での、このお金を取るわけですからね、改良すべきところも見つかりやすいであろうと。それから。運賃についてもですね、あるいは需要予測についても、さまざまな、この、付加的な情報が入りますのでね。そうしたものを選択肢の一つとして、提案されたというのは、十分に理由のあることだと思います。

(記者)

ありがとうございます。

(知事)

はい。

(記者)

テレビ静岡です。リニアの話題が出ましたので、ちょっと関連して議会の方でも、昨日集中審議された後期アクションプランの中の県の玄関口の強化の中に、リニア開業を見据え静岡空港と直結した新駅の実現に向けた環境づくりを進めるとの記載があります。

新駅をめぐっては、かねてから、知事が訴えてましたし、2014年に当時の議連の要望を受ける形で9月補正で初めて調査費を計上して、その後、毎年関連予算を計上したと記憶している一方で、16年の9月定例会でJRに協力するのは新幹線新駅の見通しがあるからという趣旨の答弁が波紋を呼んで、リニアの取引材料と見られることを嫌ってか、20年度の当初予算以降は調査費等を計上していないわけですが、なので、すっかり、私もそんな話もあったなぐらいにしか思ってなかったんですけれども、知事の中では、まだ、新幹線新駅は諦めていない、今後も機を見て、関連経費を計上するという方針での理解でよろしいんでしょうか。

(知事)

これは、相手さんのあることでありますのでね。

そもそも、牧之原の台地は、その水は、すべて大井川の水によっているわけですね。従って、大井川の水が枯渇したりですね、流量が不安定になったり、水質が荒れたりいたしますと、そもそも、空港自体がですね、機能不全になるわけです。ですから、トンネルを掘っていいよと、その代わり新幹線の新駅をつくってくださいと言っても、トンネルを掘って、結果的に、水が、枯渇したりですね、水質が悪化したり、その周りの人たちが生きていけなくなったらですね、空港としての機能を持てないのでですね、こんなもの取引材料になるわけがないわけです。

ですから、今、リニアについては、南アルプストンネル工事は余りにも不確定要素が大き過ぎる、リスク要因が高いということで地元の住民の方たちは、47項目のうち、これは6〜7項目、流量に関することだけでもですね、この流量戻しについては、到底協力することができないと、受け入れることができないということで中間答申案(正しくは、「中間報告に対する見解」)を、県と一緒にJR東海に出したわけですね。

これで、双方向のコミュニケーションをするようにというふうに、中間報告案(正しくは、「中間報告」)にはうたわれておりますので、従ってこの件でですね、しっかりと、向こうの方の、JR東海さんの方の態度が決まらない限り、前にこの進めるような話ではなくて、予算計上するどころか、して、いろんなことでお金を使って結果的にそこは砂漠化するようなことになったらですね、すべてが無駄になりますから。まずは順序として、取引材料などと、到底、いえるものではなくて、今の南アルプストンネル工事についての、安全性が、また、生態系の保全が、命の水の確保がですね、確実にできると、いうことを、見通しが立ったときに初めてですね、話に、話題になるような、筋なんだということであります。

(記者)

また、すいません。全然話変わって、先の会見でも質問させていただいた高校野球に関連する件です。日本高野連が、昨日、選考過程を記した説明文書を各都道府県の高野連に、送付してかなり幕引きに躍起になっている感がありますけれども、日本高野連、公益財団法人でありながら、かなり、閉鎖的でしたり、密室的な部分があったり、高体連に属さないで独立しているという、まあ、かなり特異な部分もありますけれども、川勝知事は、そもそも、この日本高野連のあり方の適切性ってどのように評価されていらっしゃいますか。




一般質問(選抜高校野球選考、静岡県の推計人口、リニア中央新幹線)

(知事)

今回、聖隷クリストファーが選ばれなかったということについて、この、選ばないという、そういう判定をくだされたわけですね、選考委員会が。そして、この行司の判定に対してですね、いわゆる審判団は、審判団ってのは野球関連者です、この人たちはちょっとおかしいんじゃないかと。これ一致してるんじゃないでしょうか。ですからですね、行司差し違えっていうのが、世間のこの件に関する評価だと思いますね。ところが昨日の臨時の運営委員会で、中身が言われないで総合的に判断したってことだけ出てきてるわけですね。

しかしながら一方で、この改革委員会を設けるとおっしゃってるわけでしょ。改革委員会を設けなくてはならないほどのことだったということです。どうして、それが出てきたかというと、選考委員会の選考がおかしかったからですね。そして、選考委員長の言われるですね、勝てる見込みのあるものを選んだと。しかし、勝ち負けと関係なしに総合的に選ぶっていうのが、高野連の規約に書かれてることです。ですから、矛盾したことを言われてるので、筋が通らない。

しかしにもかかわらず、これは改革しなくちゃいけないという、そういう委員会を設けるとおっしゃった。これはけじめをつけなくちゃいけないんじゃないですか。

従ってですね、この聖隷クリストファーを外すということになさった選考委員会、このあり方がおかしいから、改革委員会を設けるんでしょう。だったら、一旦、全部ですね、その方たちは、辞表を提出した方がいいんじゃないですかね。でないと、けじめがつかないんじゃないかと思います。そうするとですね、初めて、そこでいろんなこと言った人たちが意見言えるんじゃないでしょうか。今のところはですね、委員長さんだけがおっしゃって、そして高野連の事務局長、小倉さんがですね、総合的に判断して、これから丁寧に説明すると、正確に説明すると言っても、中身が分からないのにですね。しかも、審判団は、つまり、野球は全員が見てるじゃないですか。東海の選抜も同じです。みんな見てるわけですね。これも、勝ち負け明快です。にもかかわらず、それ、ひっくり返したわけでしょ。なぜですかっていったら、分からないわけですね、言ってる説明がちぐはぐなわけです。そして、それに対して、これから、実行改革委員会を立ち上げるとおっしゃってる。だったら、間違ってるってことなので、まずは、間違ったことについてけじめを出すためにですね、今度はその選考委員会に関わった人たちが全員辞めて、それぞれの、個人の意見を、世間にですね、こういうことがあったと言えなければ、中身がわからないまま、このまま行くのはですね、まことに、この、スポーツマンシップから照らせばですね、不透明きわまりないというふうに私は思っております。

(記者)

たびたび、すいません。県の人口が360万人切ったことについてなんですけれども、これを受けて具体的に何かお考え、どうするべきなのかっていう部分を教えてください。

(知事)

はい、もう、これはずっと考えてきました。

そのために、人口に関わるですね、日本における最高権威の1人、鬼頭宏先生を静岡県にお迎えして、これまで適応戦略ということをやってきたわけですね。まだ、効果は出ておりませんけれども、この鬼頭委員会といいますか、鬼頭さんのご提案で、高校生すべてにパスポートを出すと。つまり静岡県の情報をですね、卒業した時に、そのカードさえ持ってれば、QRコードを見ればですね、その都度、情報がわかるというふうにして。それがようやく卒業する年に入るわけです。これから変わってくと思いますね。

しかしながら、人口減少それ自体はですね、合計特殊出生率が2.07以下で日本全体が推移していますから、これは減っていくっていうのは、統計的に確実です。ただ、その減り方にやっぱり今度変化が出てきたと。すなわち東京へのこの流入人口がですね、ガタッと落ちた。まだ、もちろんプラス流入ですけども、ガタッと落ちたと。静岡からの流出人口と言いますか、これもですね、前と比べてガタッと落ちたということがあります。それからまた、静岡県への移住希望というのが全国一位になったと。それからまた、山梨県が純流入になったといったようなことを、総合的に照らしますとですね、やはりわれわれのやってきたこの人口対策、これは人が結婚して子どもをどうするかっていうのは、それぞれご自身にあれですから、強制することが到底できるものではありません。それは自由意思なんですね。しかしながら、できれば、幸せな家庭を持ちたいという方、そのチャンスを与えようということで、そういうプログラムをこの4月から立ち上げるということ、これ、1月から立ち上げたのかな。まあ、そういうふうにいたしたり、さまざまな工夫をして、人口増大のためっていうよりですね、将来、幸せに皆が暮らせるようにという、そういう気持ちを持って、人口対策をやってきていたと、きているということであります。

それから、若者は出て行くなというふうに言う人がいますね。だけどですね、若者が出て行くのに、私は反対はいたしません。しかしながら、戻ってくれるよう環境だけは整えておきたいというふうに思っています。その戻ってくるのは何も本県出身者だけでなくて、県外の人、あるいは国外の人でもここに住みたいとか、あるいはここで働きたいとか、ここで学びたいとかと、いう人があっていいと。いうふうに思っておりまして、そういう考え方で、人口政策を、講じております。なかなかにこの効果っていうのは、物理学ではありませんのでですね、予測通りの結果っていうにはならないのは、もどかしくは思っております。

(戦略監)

はい、ほかには。

(記者)

中日新聞と申します。

リニアの関連で、数点お願いしたいんですが、JR東海が、来月から静岡支社に地域との交渉を担当する副社長と担当課長を配置するというふうに、定例会見で発表したわけですが、これは国交省有識者会議中間報告での地域との双方向性のコミュニケーションを十分に確保することという、その一言をもって、JRが動きました。これに対する知事の評価を教えてください。

(知事)

評価しております。

これは中間報告が出た後(正しくは、「令和3年9月」)、、首長さんのところに、JR東海の社長さん、副社長さん、幹部が来て、この会合をされたわけですね。残念ながらクローズで、細かなことはわかりませんけど。そこでですね、何もリニアのことだけではなくて、JR東海さんと話すべきことってたくさんあります。そういうことのために、もう少しコミュニケーションができるようにして欲しいと言われたことに対して、JR東海さんがお答えになったと。2人体制になさったということでですね、それ大変喜んで、いるところで。何もこの志太榛原中東遠地域だけではなくて、大井川流域だけじゃなくてですね、御殿場線についてもですね、なかなかに、こう、いろいろな要求をしても全く相手にされないっていう。これは、ご案内の通りでございまして。JR東海との会話ってのは、なかなかに難しいわけですが、こうした首長さんの要求に対して、JR東海が双方向のコミュニケーションをすべしという、中間報告の中身を踏まえてですね、人材を1人(正しくは、「2人」)、こちらに設置されたと、いうのを大変喜んで歓迎しているところであります。

(記者)

ありがとうございます。

リニアに関してなんですが、先ほどの、山梨の長崎県知事の言葉を受けて、どうかという回答の中で、ちょっと意味がとれないところがあったので確認させていただきたいんですが、JR東海は、JR東日本はJR東海と、全く社風が違うと思ったというふうにご発言されましたが、それはどういう、何がこう違うのかというのを教えてもらえないかと。

(知事)

これは印象ですね。亡くなられた松田さんというJR東海(正しくは「JR東日本」)の名社長がいらしたわけですね。その方とは非常に懇意にしておりまして、例えばですね、トレン太くんっていうのを聞いたことありますか。レンタカーをして、通常はレンタカーをした、その場所に戻さなくちゃいけないです、車をですね。しかし、この乗り捨てにできるってわけです、どこででも。駅の方にですね、JRの新幹線の。東日本の。そういうのをやったりですね、それから食堂車の面白い試みをされたり、一時期、JR東日本と私、どういう事情だったか、いろいろ関わってることがございまして、すごく明るい開かれた会社だなという印象を持ちました。一方、JR東海さんの方はですね、もう御殿場線の、あるいはスイカとトイカの融通についてもですね、もうなかなかに難しくて、私は、この知事を引き受ける前は、葛西さんともツーカーの感じていたわけですけども、一旦、知事になってくると、なかなかに、お目にかかるのも難しいということになってですね。静岡県とJR東海との風通しの悪さなども肌で感じたと、いうことがございまして、先ほどのような発言になったということであります。




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